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過剰歯

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過剰歯を矯正した方がいい理由

正常な歯の根元を押してしまう

「過剰歯」はあまり聞きなれない言葉ですが、漢字の通り通常よりも歯が多くあるという状態を指します。

過剰歯は、普通の歯と違ってきれいに生えてくることが少ない歯で、顎の骨に埋まったまま出てくることがない、または歯茎から少しだけ頭をのぞかせる程度というケースがほとんど。

そのままにしておくと、顎の骨の中で他の歯を押してしまい、歯列不正の原因となってしまいます。

永久歯に対する悪影響

過剰歯が、永久歯の成長を妨げるケースがあります。特に上顎の前歯の場合、永久歯がなかなか生えてこない・片側しか生えてこない場合には、過剰歯の可能性を疑ってみる必要があります。

また過剰歯が永久歯の根の近くにある場合、その根を溶かしてしまうことも。根の持続力がなくなってしまった永久歯はグラグラになってしまい、最悪の場合は神経が死んでしまうことがあるので早めに処置をしましょう。

過剰歯になる理由

過剰歯になってしまう理由は、残念ながらはっきりとわかっていないのが現状。

過剰歯は、永久歯の元である「歯胚(しはい)」と呼ばれる芽のようなものが、胎生3か月半頃に作られる際に何らかの理由によって多く作られてしまうことにより発生します。

  • 遺伝的要素
  • 異常な歯胚の分裂
  • 人間の進化の過程での先祖返り
など、様々な説が挙げられています。

過剰歯に対応する矯正方法

過剰歯の治療は、歯の状態によって分かれますが次のようなものが挙げられます。

抜歯

特に問題がない場合はそのままにしておくこともありますが、一般的には抜歯を行います。正常な歯と同じくまっすぐ生えている場合は、時期を見て抜きます。顎の骨に埋まったまま出てこない場合や、普通ではない方向に生えている場合は外科手術により抜歯を行うこともあります。

抜歯+矯正

過剰歯が原因で歯列不正(前歯の離開など)が起こっていた場合、抜歯をすることで、矯正治療をせずとも歯並びが改善することもあります。自然に歯の位置が修正されない場合は、矯正装置を用いた治療が必要となってきます。

症状の重度によって、適切な矯正方法は変わる!

自覚症状がほとんどなく、レントゲン検査で発見されることが多い過剰歯ですが、放置をしておくと噛み合わせ・歯並びに悪影響があるだけでなく、歯を失う原因にもなります。抜歯のみで改善されない場合は矯正を組み合わせた方が良いので、様々な治療に対応している歯科医院で相談をしましょう。

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