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矯正歯科の失敗例

歯列矯正で本当にあった失敗談

高額な費用のかかる歯列矯正ですが、きちんとした専門医を選ばないと失敗することも。どんな失敗例があるのかを紹介します。

せっかく治療したのに失敗!矯正治療の失敗例

ケース1 単純な診断ミスで犬歯がなくなった

2本抜歯を行いました。矯正治療が終わったのに、歯並びも咬み合わせも治らなかったケース。担当の歯科医師は「あなたの年齢ではこれ以上無理です」と言いました。納得できなかったので、他院を受診した結果、抜歯部位と本数を誤るという単純な診断ミスであることが判明しました。専門医であればやさしい矯正治療のケースですが、前医の治療では通常考えにくい犬歯が抜歯されていました。ごく当たり前のワイヤー矯正で1年6か月後にはきれいな咬み合わせになりました。(40代女性)

ケース2 いい加減な検査と不十分な診断

抜歯をしない矯正を行いました。矯正治療を受けたにもかかわらず、カッパのような口元になってしまったので他院を受診。前医から資料を取得したところ、治療前の検査がいい加減だったこと、歯を並べることしか考えていない未熟な治療が問題だったことが判明しました。診断に必要な資料をとりなおして、抜歯矯正のやり直しを行った結果、2年7ヶ月後、すっきりと美しい口元になりました。(30代女性。)

ケース3 抜かない治療がよいとは限らない

抜歯をしない矯正を始めたところ、どんどん前歯が出て来て口を閉じることができなくなったために転医を決意しました。きれいになるための矯正治療だったにもかかわらず、カッパのような顔立ちになってしまったのです。咬み合わせやバランスを無視して、抜かずに広げる治療を行ったことが原因でした。抜歯をしてワイヤーで矯正する再治療を行った結果、2年3ヶ月できれいな横顔になりました。
このケースでは、歯を抜くか抜かないかを適切に見極める力が医師に不足していたために起こった問題です。患者に都合のよいことばかりでなく、メリットとデメリットの両方を説明してくれる歯科医師を選ぶことが大切です。(20代女性。)

ケース4 検査と成長予測が不十分なままの拡大治療

小学2年生から、中学3年生まで矯正治療を行いました。中心のズレと口元の突出があり、よくかめない上にあごの痛みも感じていましたが、前医は治療終了を宣言。納得いかず、再治療を行いました。再治療の診断結果で、検査不足と予測不足が原因だったことが判明。7年もの歳月を矯正治療に費やしたのに、不満足な結果に終わったわけですが、治療費の返還を求めても返還に応じてくれませんでした。2年1ヶ月後、再治療は無事終わりキレイな横顔になりました。
十分な検査と適切な治療計画をしてくれる歯科医師を選ぶことが、公開しない歯科矯正への一歩です。(10代女性。)

ケース5 ずさんなゴール設定

歯のデコボコを治したくて、矯正治療を始めることに。歯並びを拡大すれば歯を抜かずにキレイになると言われたので治療をしたところ、前歯が飛び出して口が閉じなくなりました。きれいに並ばなかった歯を何の説明もなく削られて不信を感じたため、他院を受診。2年5ヶ月後に再治療は終了しました。また、削られた歯は、一般歯科で歯冠修復をすることになりました。
歯を抜かずに矯正治療ができるケースもありますが、咬み合わせと見た目の両方をきれいにするには抜歯が必要になるケースもたくさんあります。前医の治療のゴールには咬み合わせをよくすることまでは含まれていなかったようです。歯を抜く治療と抜かない治療にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。それらをきちんと説明してくれる医師かどうかは判断基準のひとつだといえます。(30代女性)

ケース6 育ちざかりの子どもに無理な拡大治療を続けた結果・・・

永久歯を抜かないで矯正治療ができるというので、前医では2年以上の治療をしていました。拡大治療をしたものの、あまり改善が見られなかったため、不信感を募らせ他院を受診。無理な拡大治療を行っていたために、奥歯の歯茎が歯の根元を覆っていない状態になっていました。
歯根膜がなくなってしまうと、二度と自然に再生することはありません。拡大治療は、矯正治療の方法の一つではありますが、万能の治療方法ではありません。抜歯を行わずにあごの骨を拡大させることで、口元のバランスを崩したり、後戻りをしてしまうリスクもあります。非抜歯矯正にこだわると、大切な歯を失うことになりかねません。特に成長過程にある子どもの場合は、子どもの歯列矯正の経験が豊富な専門医での治療が望ましいでしょう。(10代男性)

ケース7 歯科医師にはデメリットを伝える倫理観も必要

抜歯しない矯正治療を行っていた途中で咬み合わせが悪くなってしまったことを心配して他院を受診。前医は、矯正歯科を行っている一般歯科。本で読んだ抜かない治療に魅力を感じ、たまたま職場の近くにあった前医を受診したのでした。
抜かない治療をしてもらいたかったのに、咬み合わせが悪くなったことを前医に訴えたところ、そのためには抜歯を2本とインプラントアンカーを打つ本格的な矯正治療が必要と答えたそうです。治療方針が全く変わったことに対して不信感を覚えました。いくつかの矯正歯科を渡り歩いて、セカンドオピニオンを求めた結果、自分には抜歯が必要だということを認識しました。しかし、最初にセカンドオピニオンでたずねた矯正歯科は月に数回の訪問医だったので、困ったときにすぐに見てもらえない不安から矯正専門の歯科医院を探すことに。矯正専門の医院では、治療方針の変更を行い、4本の抜歯をした2年4ヶ月の再治療を経て、咬み合わせが改善されました。
このケースは、歯科医師が歯をきれいに並べることと、矯正治療の違いを理解していなかったことが原因です。たとえ患者が希望したとしても、医師はデメリットを説明する倫理的な義務があります。(30代女性)

ケース8 中途半端な抜歯で咬み合わせが悪くなった

出っ歯と歯列のデコボコを気にして自宅近くの矯正歯科を受診し、3本の抜歯を行って、約1年間治療を受けました。デコボコは改善されてきたものの、出っ歯が良くならず咬み合わせも悪い状態でしたが、治療の終了を宣言されたために他院を受診。診断の結果、さらに抜歯を行い、装置を切り替えて再治療を行うことになりました。1年8ヶ月で再治療は無事終了。しっかり咬めるようになったことに加えて、自信をもって笑えるようになったということです。
このケースでは抜歯するべき部位の判断を誤ったことが原因で再治療が必要になりました。中途半端に抜歯してしまうと、上下の歯の咬み合わせが悪くなるだけでなく、見た目も悪くなってしまうこともあります。(30代の女性)

ケース9 治療のゴールの違いで大きく変わる結果

歯列のデコボコをきれいにしたくて矯正治療を受けたものの、デコボコやすき間が残っているのに治療の終了を宣告。「歯の形だから」ととりあってもらえなかったため、他院を受診。診断の結果、装置を替えて矯正治療を再開。1年6ヶ月後、咬み合わせも歯並びもよくなり、当初不満に感じていたデコボコやすき間がなくなり、自信をもって笑えるようになりました。
歯科矯正の専門医であれば、美しい歯並び、口元の美しさ、咬み合わせが正しいことの3点を治療のゴールとして設定すべきですが、前医の治療のゴールは異なっていたようです。治療のゴールをどこにするかによって、結果は大きく変わります。矯正治療で失敗しないためには、きちんとした検査の結果から導かれる最終目標と、その目標に到達するための治療方法について納得のできる説明をしてくれるかを歯科矯正医選びの基準のひとつにしましょう。(30代女性)

ケース10 未熟な矯正医による診断ミスと不十分な治療計画

4年間、抜歯をしない拡大矯正治療を受けてきたもののまったく治らないことに不安を感じて他院を受診。前医は、あとどれくらいかかるのかをたずねても明確な答えができませんでした。診断の結果、歯が骨と癒着しており動かなかったため、女性の咬み合わせは矯正治療を行う前よりも、悪くなっていました。再治療では癒着した歯を一時的に骨から引きはがして、動かしました。14ヶ月後、咬み合わせは良くなりました。
このケースは、前医に歯と骨の癒着を診断する能力がなかったために起こった問題です。きちんとした治療方針がなかったので、治療期間の質問に対して明確な答えができなかったと思われます。治療中であっても不安や疑問を感じたら、遠慮なく担当医に質問し、十分な回答が得られないようであれば、複数の矯正医にセカンドオピニオンを求めることも大切です。(50代の女性)

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