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矯正歯科の専門医と認定医の違いについて詳しく紹介します

専門医と認定医の違いって?

矯正歯科治療には、高い技術と知識、経験が必要です。日々、治療が細分化する中でその分野の最先端治療を行うのは難しい現状があることから、日本矯正歯科学会では、矯正歯科治療を行う医師の「認定医」と「専門医」の制度を設けています。この学会は、6,400人を超える会員が在籍する日本最大で最も歴史のある歯科矯正の学術機関です。日本の歯科医師法では、歯科医師免許を持つ者は、歯科医医学のあらゆる分野を自由に治療することが認められているので、専門知識や矯正歯科分野の技術や経験が不足していても矯正治療を行うことができています。そのため、患者との間にトラブルが起こることもあります。日本で矯正歯科治療を行う医師は約2万人いるとされていますが、日本矯正歯科学会の認定医はそのうちの2965人(2015年)です。上位資格である専門医になると、305人(2015年)となっています。矯正治療を専門に行っている歯科医院はたくさんありますが、それと学会の資格を保有していることとは違う話です。なお、矯正歯科の学術機関は他にもありますが、日本矯正歯科学会の制度は他の専門機関と比べて最も難易度が高いと言われています。

認定医について

日本矯正歯科学会の認定医になるには、次の条件を満たす必要があります。

  1. 歯科医師免許を有すること
  2. 歯科医師免許取得後、5年以上継続して学会会員であること
  3. 学会指定研修機関において5年以上矯正歯科研修を修了したもの
  4. 学会の認めた学術刊行物に矯正歯科臨床に関する報告を発表したもの
  5. 学会倫理規定を遵守する者

認定医になるためには、5年以上の矯正治療経験が必要で、およそ50症例以上の症例実績が必要であると言われています。基本的な学術の知識と技術を備え持っていることが認定されることから、安心して矯正治療を受けることができるでしょう。

専門医について

日本矯正歯科学会の専門医になるには、次の条件を満たす必要があります。

  1. 日本矯正歯科学会認定医資格を有する歯科医師
  2. 10年以上継続して学会会員である者
  3. 学会の定めた10種類の課題症例を自分で治療し、その全ての治療結果が学会の定めた基準を満たして合格すること
  4. 過去10年以内に学会の定めた刊行物、または学術集会において矯正歯科に関する発表をした者
  5. 学会倫理規定を遵守する者
  6. 他科の専門医を有していてもかまわない

専門医は2006年に新設された制度です。国際的に通用する非常に高いレベルの矯正歯科医を認定する目的で設立されました。国内外で矯正歯科医療の発展に奉仕するとともに、次世代の認定医と専門医の育成をサポートできる者として期待されています。日本矯正歯科学会の専門医は国際的にも高い評価を受けています。

治療をお願いするなら認定医か専門医

一般の歯科治療では、歯周病、再生歯科、インプラント、顎関節症など治療が細分化され専門化が進んでいます。矯正歯科の分野も同様で、それぞれの最先端の治療は各科の専門医でなければ難しいという現状があります。そのため、各科の専門医の育成には、個別の時間と教育のための労力が必要です。また、歯科医師の技術と経験を客観的に評価する指標も必要になっています。

矯正歯科分野の学術学会は日本国内で相当数存在していますが、日本最大かつ最も歴史のある日本矯正歯科学会は矯正歯科の分野をリードする存在であると言っても過言ではありません。矯正歯科治療の質を維持するという観点から、認定医や専門医という制度を設けています。
認定医になるには、矯正治療の修業を学会指定の研修機関で5年以上行うことが求められていますが、きちんと資格のある指導者について相当数の臨床経験を経なければなることができません。上位資格の専門医になるためには、認定医になるというステップを踏まなければなりません。中でも「10種類の課題症例を自分で治療する」という条件は難関です。一つ一つの症例の条件が厳しい上に、治療前後と治療後2年経過後の予後が良好であることの証拠を患者の同意を得た上で提出しなければならないからです。課題症例の採点は匿名で行われ、審査の公平性と透明性が確保されています。

認定医や専門医という資格を持っていることが、誰からも信頼される技術と実績を兼ね備えた人間的にも素晴らしい医師とは限りません。しかし、矯正歯科という専門分野では、一定以上の治療技術と知識を持っていると考えて間違いありません。治療をお願いするなら、認定医か専門医が安心ですね。

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